石田牧場

石田牧場

石田牧場について

ABOUT

-企業理念-

心身ともに健康な牛と人を育み
地域社会の繁栄に寄与する

酪農の従事にあたり、乳牛の健康を大切にすることだけがゴールなのではなく
我々が生産した生乳を、消費者が口にしたときの
「おいしい!」という感動が心の健康・充実をつくり
しっかりと品質が管理された根拠ある栄養がその方の体の健康を作っているという
自覚と使命感を持って日々の業務に励みます。
同時に、その意識が働く側の人間力を育み、
ひいては地域社会の発展への繋がることを願っています。

PRODUCTION OF RAW MILK

生乳生産事業

牛の健康を第一に、おいしい生乳を

石田牧場が三代に渡り続けてきた、基本の事業です。
牛の衛生環境、与える餌の栄養バランス、ストレスの有無などは牛の体と心の健康状態に大きく影響し、そのまま乳量や乳質に直結するため、牛に心地よく暮らしてもらうための生育環境の向上、改善に妥協なくこだわり続けています。
また、牛の環境という意味では、関わる人間の質もまた重要なファクターです。石田牧場では酪農を通して、牛と接するスタッフそれぞれの心の成長に重きを置いています。
一見、単純作業に見える酪農という営みは、実は命と命の触れ合いであり、非常に繊細なものです。私たちはその生業そのものに感謝し、互いの思いやりと協力を経て自主自立型の人材に成長しながら日々暮らしています。

CIRCULATION

環境循環事業

良質な生乳は良い土、良い餌から

石田牧場が考える酪農の基本は「土」。養分たっぷりの土で育った安心安全の餌をお腹いっぱい食べた健康な牛は、おいしい牛乳を私たちに分けてくれます。だから石田牧場の酪農は、牛たちの健康や喜びを第一に考え、土からこだわって牛乳づくりをしています。
都市型酪農という土地の限られた中でも積極的に自給飼料の割合を増やすべく、土壌の分析をしっかりと行い、必要な堆肥を土に投入。そこで育った美味しくて栄養たっぷりの餌を牛たちに食べてもらうための手間を惜しみません。
その餌を食べた健康な牛たちの糞尿がまた堆肥となり、土壌を良くする大切な養分となる。手間はかかるけれども、このかけがえのない循環こそが、環境と命のめぐりなのです。

EDUCATION

酪農教育ファーム事業

生命を知り、食を知るということ

石田牧場は2008年に「酪農教育ファーム認定牧場」を取得して以来、近隣の教育機関と連携して年間約1,200人の子供たちの酪農体験を受け入れています。餌やり体験や子牛との触れ合いを通して、酪農を身近に感じながら、食や牛乳への理解を深めてもらうことを目的としています。
中には牛さんが牛乳をつくっていることを知らない子供も。しかし、この酪農教育ファームを体験すると必然的に食への意識が改まり、素晴らしい機会となります。私たちもその一端を担えることに深く感謝し、一生懸命お伝えしています。
また、牛の生命があって私たちの命も生かされていること、母牛がお腹を痛めて産んだ赤ちゃん牛に与えるため、一生懸命お乳を作っていること、そしてそれを私たちも一緒に頂いているんだということなど、酪農家としても再認識の機会を頂き、とてもありがたい思いです。
命に関わる仕事をさせていただいていることは、同時に、食への感謝を世に伝える責任があるということを改めて心に刻む瞬間でもあります。

  • 酪農教育ファームとは
  • 社団法人中央酪農会議から認証を受けた酪農家が、幼稚園や学校などの教育機関と連携して食やいのちについてお伝えする体験型の教育活動です。乳牛や従事している人との触れ合いを通して、食といのちに関しての様々な学びや発見があります。
  • 代表取締役
  • 石田 陽一
  • 1984年7月20日生まれ。O型。神奈川県で3代続く(有)石田牧場の代表取締役。2007年酪農学園大学酪農学部酪農学科卒業後、ニュージーランドでの酪農留学を経て2008年に就農した。2011年には伊勢原周辺の農家と連携しジェラートの製造・販売を行う6次産業化ビジネスモデルを構築。分社化して(株)めぐりを設立し、「石田牧場のジェラート屋めぐり」をオープンした。常に経営改善、改革を行い、HACCPやJGAPといった認証を取得。都市型酪農のあるべき姿を示すべく、地域や酪農の発展への貢献を根本理念とし、日々活動している。

MISSION

理念と使命

常に感動を与える酪農家でありたい

祖父母、両親が酪農を営る家庭に生まれましたが、幼い頃から手伝いを強制されるようなことはありませんでした。
ただ、家族みんながやりがいを持って楽しそうに牛と関わっているのを間近で見続け、私もいつしかこの家業を継ぐんだろうと子供ながらに自然と思い始めていたのを覚えています。

地元の農業高校経て、北海道の酪農学園大学にて酪農を学び、在学中の春休みにニュージーランドへ留学。その延長で卒業してからも1年また再び現地に渡り、ワーキングビザで働かせて頂きました。
ニュージーランドの酪農は日本のそれとは根本的に異なり、放牧が基本です。日本との土地の広さの違いはそのまま酪農スタイルの違いとして表れ、考え方も全く真逆で衝撃を受けました。土地が狭い日本が目指していた酪農―つまり北米型の酪農で、牛一頭あたりの能力をいかに高めるか―という、ある意味牛を生産能力を上げるやり方とは真逆の方法だったのです。
牛はストレス無く自由に過ごし、健康的で長生きが当たり前。牛が幸せであるためにまずは人も幸せでなければいけない。そんな哲学がそこには存在していました。

当時日本の酪農しか知らなかった私は、酪農のもう一つの側面を目の当たりにして、地元神奈川に戻って就農した後も、ここで酪農をやる意味すら見失っていました。
住宅地のため土地の拡大もできない、環境面も周辺住民に配慮しなければならない。のびのびと酪農を酪農らしく営むなら北海道などの広大な土地でやるべきなのではないか。そういった思いがめぐりました。

しかしその時、希望とアイディアをくれたのもまた、ニュージーランドの経験だったのです。あらためて伊勢原で酪農をやる意味を考えたときに、「この土地らしい酪農とは何か」を自問しました。その問いかけこそがニュージーランドの経験あってのことだと、今は思えます。
ここにあってニュージーランドにない強み、それは何か。
神奈川の人工が900万人、東京が1300万人。石田牧場を中心にたった半径50kmの円を描いたら、東京23区がすっぽりと収まります。
「買ってくれる人が近くにいること」それが答えでした。
その範囲に2000万人、牛乳を買ってくれるかもしれない人たちがいる。我々のような都市型酪農は、実はものすごい可能性を秘めている。そこに気づいたときに光が差しました。

土地の可能性、牛乳の可能性、そして地域への貢献。それらの長所を合わせて魅力を引き出そうとしたとき、構想にフィットしたのが6次産業化でした。ただ、フレッシュな成乳をベースにしたジェラートを製造・販売するに当たり、牧場直営というだけではその魅力は足りません。
本当の意味で選ばれる牧場となるため、牛の生育環境から抜本的に見直し、酪農に関わる人の成長にも力を入れました。協力してくださる農家さんから信頼を得るためにも、人の成長は欠かせないと思ったのです。
日々、常に経営理念を確認し、今ではスタッフそれぞれが自身の成長のために意欲的、自主的に自立し動いてくれる組織に成長しました。酪農教育ファームとしての活動も、命をいただくことへの感謝を伝えるための大切な事業です。これらを続けてこれたのも、ひとえに様々な場所での出会いや学び、恵まれた教えがあったから。
今後ももちろん現状に満足することなく、地域の発展、日本酪農の発展に少しでも寄与すべく、感動を与える酪農家としての成長を続けて参る所存です。

  • 資格
  • 一般財団法人日本プロスピーカー協会認定ベーシックプロスピーカー
    神奈川県農業法人協会理事
    神奈川県農協青壮年部協議会書記長
    伊勢原市消防団第6分団第1部部長
    地域交流牧場全国連絡会クラブユース元代表
    農場HACCP指導員/農場HACCP認証評価作業部会委員
    畜産物流通等対策検討会委員
    酪農教育ファームファシリテーター
    独立行政法人国際協力機構(JICA)キルギス国チュイ州市場志向型生乳生産プロジェクト国内支援委員
自給自足画像

Authentication & Award

認証・受賞

  • 認証
  • 2009年酪農教育ファーム認証
  • 2015年農場HACCP認証
  • 2021年JGAP認証
  • 主な受賞歴
  • 2011年A-1グランプリにてAgrizm賞受賞(農業技術通信社)
  • 2013〜2016年神奈川県畜産環境コンクール最優秀賞・県知事賞(神奈川県)
  • 2014年第43回日本農業賞神奈川県審査会個別経営の部(NHK,JA全中)
  • 2014年神奈川産業Navi大賞2014にて地域振興賞受賞(福祉振興財団)
  • 2016年ディスカバー農村漁村の宝グランプリ第3回選定(内閣府)
  • 神奈川県乳質改善共励会最優秀賞・優秀賞多数(県酪農協同組合連合会)